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命の重さ。

私達と猫のブリーダーの間には複雑なことに、
紹介業者と東京の獣医さん(CFAの審査員でブリーダー)がいました。
猫がウチに来る前から、私達が一番マメに連絡を取っていたのが東京の獣医さんでした。

この子にFIPの疑いがあり、
まだ病気で闘っている頃にブリーダー側から、
”もし仮にFIPだとして、まだ産まれて1年も経っていないので…”
という事で、代猫などの補償の話をされたことがあります。
その頃から…
私達は怒りと同時に、いろんな疑問が湧いてきました。
そしてある事実がわかりました。

この子が産まれる1週間前に、同じブリーダーの子がFIPで命を落としていました。
その子はウチの子と同じ両親の血が入っている子でしたが、
”病気一つしたことのない家系の子”
として、生後50日でウチの子は引き渡されました。

この時期に、他にも同じブリーダーがブリードした猫が、
同じ病気で亡くなっているという事実もわかりました。

コロナキャリア猫の、たった数%しか発症しないというこの病気。
このブリーダーは、わずかな期間に立て続けに亡くなった子がいた事実に対して
FIPに対しての考え方がどこか安易過ぎるのでは?
とも取れるような気がしてなりません。
これまでの検査や衛生管理にも多くの疑問が残ります。

ブリーダーの方の人間性だと思いますが、
”病気一つしたことのない家系の子”ではなく、
最初に病気のことを聞いた時、私達にきちんと話をしていてくれたなら、
その後の検査やストレスに対して、もっと出来ることが違っていたのでは…と
今更ながら残念に思います。

もしかして背負わなくてもよかったモノを、
この子はわざわざ背負ってしまったのではないか…
と、当時は何度も心が押し潰されそうになりました。

もう一つ、この子が亡くなったことで明らかになったのですが、
ブリーダーの件とは別に紹介業者の担当者が、
有り得ないことに、私達やその会社の信用を失うほどの
取り返しのつかない決定的なミスを犯していました。
この担当者は紹介当初から大事な部分でのミスが大変多く、
やがて、引渡し後は連絡をしても何の音沙汰もありませんでした。

私達は会社の責任者からの正式な謝罪を求めたのにもかかわらず、
この担当者は私達への謝罪は拒否しようとし、
言い訳と自分の謝罪だけで済まそうとしました。
後日、やっとこの会社の責任者の方からの謝罪と、
今後の猫種担当を変更するという連絡がありました。

本来なら、この会社の担当者の責任で行う損害賠償の処理も、
すべて東京の獣医さん任せで済ませ、その後担当者からは何の連絡もありません。
この担当者の”命を扱う者としての責任感の無さ”は、
どうしても理解出来ず、本当に許しがたいものです。

その後、
東京の獣医さんとブリーダーは
”今後この病気で不幸にも命を落とすことがないように…”と
この子の両親をブリードラインから外すということと、
これからの仔猫の引渡しの際には、
必ずコロナの抗体価検査を項目に入れるという約束をしていただきました。

FIPという病気は、FIPだと診断することや、
感染経路を特定することがとても難しい病気です。
だからこそブリーダー側は責任逃れをし易く、
病気の発症原因などを飼い主さんの責任に押し付ける例がよくあるそうです。
通常は補償などの話し合いにすら応じてもらえないことがほとんどで、
私達のように話し合いが出来る対応自体がごく稀なコトなのだとか。
前例があったために責任逃れが出来なかったのか、
たまたま東京の獣医さんが学者であり、
CFAの審査員をされていたことも大きかったと思いますが…。

もしも…彼が闘っていた病気がFIPでなかったなら、
私達家族は知らなくてもよかったことが本当にたくさんたくさんありました。
いろいろな人間性や価値観、
見えない信用という部分では
傷ついたことも理不尽なこともたくさんありました。

でもそれ以上に、
彼や彼の病気からは大切なことをたくさん教えてもらいました。
CA60SGMN.jpg
この子はとても小さく短い命でしたが、とても重くて深い命だったと思います。


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生きること。

彼が闘った病気は、
とても高い確率で『FIP(猫伝染性腹膜炎)』と診断されました。
ドライ型からウェット型へ移行するタイプだったようです。
CAPEV0CY.jpg
ウェット型の症状が確認されたのは、
わずかな腹水とお腹のしこりが確認された
東京に行く日のことでした。

その日は朝から明らかにいつもと様子が違いました。
フラフラな身体を這わせながら2階に登ってきたり、
すごい力で一心不乱に爪とぎをしたり、
何とも言えない大声で泣き叫び続けていました。
きっとこの家から離れたくなかった彼の、必死の抵抗だったような気がします。

入院していた彼を迎えに行った時、
意識はもうほとんど無かったのですが、
私の前で短くわずかに鳴いてくれました。

先生からは”温かくして、優しくしてあげて下さい”とだけ言われました。
そして、わずかな余命宣告もないまま
彼は息を引き取りました。
0615+009_convert_20090615160737.jpg
検査をした時期が、たまたまピークと重なっていたのかもしれませんが、
恐ろしくコロナウィルスの抗体価がとても高い子でした。
最後の血液検査では、肝臓の数値は測定不能でした。
抗生物質に反応しない色々な症状がずっと続いていることも、
この子はもうFIPの症状という症状のほとんどを発症しているのではないだろうか…と
目に見えて判るぐらい当てはまっているようでした。
そして生体検査では、癌やリンパ腫などの、
他の病気を疑う可能性は低い結果でした。
PCR検査では、その数値が怖くて震えるくらいの異常な結果でした。
腸内以外で確認された異常な数値のコロナウィルスは、
当然FIPウィルスということなのでしょう。
それでも私達はこの病気を、
『FIP』だと確定することが出来ない難しさを知りました。

何でもないコロナウィルスが、脅威的なFIPウィルスに突然変異して、
命を奪う病気を発症してしまう原因ですが、
一般的には生活環境やストレス、免疫力の低下などの
複合的な要因…とされているようです。

-もしウチに来ていなければ、もっと長生き出来たのかも知れません-
しかし、いくらどれだけどんなに考えても、
この子が亡くなった本当の原因は、
もう私達には解けません…。
0427_convert_20090427172336.jpg
人は無意識に、つらい事実を無かったことにしたり、記憶から排除してしまったり、
或は他の出来事に摩り替えようとする防衛本能が働くそうです。
私は彼が病気で苦しんでいたつらい姿や、
亡くなった事実から目を逸らすことが出来れば、
どんなにいいだろうと思いました。
楽しい記憶だけ残して、辛い記憶は思い出せなくなればいいのに…と、
何度も思いました。

でも…
治らない病気になってしまったことも、まっすぐに闘った凛とした姿も、
亡くなったことも含めたそのすべてが、
彼が”生きたこと”なんですね。

私達に映っていた彼は、
どことなく穏やかで、元気いっぱいで、いつも瞳がキラキラしていました。
私達は間違いなくこの子のおかげで幸せでした。
この子も幸せだったと思うんです。

彼はいつも私達に寄り添ってくれ、
小さい身体で一生懸命に私達を愛してくれました。
きっとこの子はそのために産まれて来てくれたのではないでしょうか…
と思っています。

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シンガプーラのji-ruの日々のこと
小さい体で元気いっぱいの男の子です。


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